Q.商品・サービスの価格はどのように決めたらいいですか?
※店舗開業支援セミナーでいただいた質問に、このページで順次回答をしています。
A.独立開業したら、自分の商品・サービスの値段を決めなければいけません。
「お客様が納得し、喜んで買ってくれる最大の値段」で注文をいただけたら、事業はうまくいきやすいでしょう。
値決めの基本的な考え方は3つあります。
①コスト志向…その製品にかかったコスト(原価含む)を計算して、その金額に必要利益を上乗せする。
例えば販売価格を100とした場合…原材料費30%+人件費35%+その他の経費(広告宣伝費など)25%+利益10%
というように分解されます。
まずは、商品1つにかかるコストや毎月のコスト(何にいくらかかっているのか)を把握しておきましょう。
②競争志向…競合他社の価格や相場を参考にして販売価格を決める。
同じ業種でも、商圏・ターゲット・製品ライフサイクル等によって相場は変わります。
どこで、だれに、なにを売るのかを決めたら、しっかりとリサーチして競合他社の価格や相場などを調べましょう。
しっかりリサーチした上での商品構成や価格設定をすることで、従業員さんも自信と誇りを持った接客ができるようになると思います。
③需要志向…購入してもらえる価格(需要)から逆算して販売価格を決める(+経費を圧縮する)
お買い得、お得感がある、コストパフォーマンスが高い…というのは、支払う金額以上の価値を感じる時に表現されます。
特に最近はこの部分を重視している方が多いようです。購入してもらえそうな価格に設定してから、採算が合うように経費を削減していく方法です。
店舗開業支援チーム 経営・財務アドバイザー 坂木原 望